書評

死んだほうがマシなことだってあるーなんで僕に聞くんだろう。(幡野広志)

著者はガンを患っている写真家で、元狩猟家で、一児のパパである幡野広志さんだ。 note.com 本書は「cakes」で連載されていた「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」から抜粋された記事を書籍化したものである。 cakes.mu タイトルの通り、幡野さんは血液…

未来の漁師に必要な能力は何か?-22世紀を見る君たちへーこれからを生きるための「練習問題」(平田オリザ)

教育のことはわからない なぜなら、未来はわからないから(p5) 本書は劇作家、演出家、教育者として知られる平田オリザさんが題の通り22世紀に向かって生きていく若者たちに必要な力とは何なのか?その力を育てるために国は、教育はどのように進んでいくべ…

多様性ってめんどくさいーぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)

老人はすべてを信じる。中年はすべてを疑う。若者はすべてを知っている。子供はすべてにぶち当たる。 この本はイギリス在住の著者とその息子、周りのさまざまな人たちの日常に起こる面倒くさいしちょっと目をそらしたくなる多様性についての物語である。初版…